インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ

建築×インテリア×アート、地域活性化にもつながるリノベーションホテル

前橋にある「白井屋ホテル」に宿泊してきました。
江戸時代から続く白井屋旅館が廃業。前橋出身のJINS代表 田中仁さん主導で地域活性化につなげるべく、その地にオープンしたホテルです。
2020年12月開業、とても気になっていました。

既存の外観はそのまま、前橋駅からの大通りに面したファサード。

その反対側には新たにつくられた空間。
まるでムーミンが住んでいるようなワクワクするデザイン。ブルーボトルコーヒーやベーカリーが入り、賑わっていました。

既存建物を活かしながら、新たな風をもたらすリノベーション設計は藤本壮介さん。
客室を大幅に減らし、1階のラウンジから4階吹抜けの大空間に。既存の梁と、螺旋階段やスロープを組み合わせ、そこにレアンドル・エルリッヒの光るパイプのアート。この方、金沢21世紀美術館の《スイミングプール》をデザインした人ね。

ラウンジの床は新たにレンガタイルが貼られています。レトロ感があってあたたかな雰囲気。

カッシーナ、フリッツ・ハンセン、ヴィトラ、アルフレックス、マルニ木工など色々な家具をミックス、ヴィンテージも使っていてこなれ感があります。

フロントには《杉本博司》さんのガリラヤ湖。
その他、様々なコンテンポラリーアートがあちこちに飾ってあって楽しい。

宿泊したのは一番広い14号室。
天井はコンクリートそのまま、壁は白塗装、床はカーペット&タイルです。

壁には《村田峰紀》さんのアート。

なんと!バスルームが一体化しています!
引き戸で開閉可能。開けると広々していてよい。

アートのように置かれたバスタブ。
その奥が洗面スペース、トイレと続きます。

カーペットとタイルの見切りはホワイトのスチール。

ファブリックデザイナー《安東陽子》さんのオリジナルデザインのレースカーテンが素敵でした!

テーブルライトはフリッツ・ハンセン。

こちらは《鈴木ヒラク》さんのアート。
クッションはクリスチャン・フィッシュバッハです♪

ホテルの方のご厚意で、その他の部屋を拝見させていただきました。
こちらは、ジャスパー・モリソンデザインの部屋。
静寂の禅の世界のよう。

建築×インテリア×アート。
わざわざ足を運びたくなる仕掛けを。
内から外へ、さらに地域活性へとつなげる。
インテリアから、たくさんの人を巻きこみながらもっと《広げる》ことができる。そんな可能性を感じるプロジェクトに、とても心惹かれます。
オンラインサロンではお話していますが、私が今やりたいことが色々詰まったテンション上がりまくりの空間でした^_^

エネルギッシュでワクワクする“大人の遊び場”ホテル

企業様動画撮影の大阪滞在を1日延ばして、今年3月開業の『W大阪ホテル』に宿泊しました。
外観は黒のミニマルなデザイン、建築家の安藤忠雄さんが監修されています。

この異空間へとつながるトンネルを抜けて内部へ。
エレベーターで上がると…
わぉ!外観からは想像できないカラフルでダイナミックなラウンジスペース。

コンセプトは、“大阪商人の遊び心”とのこと。
江戸幕府の方針で過度な贅沢が禁止されていた時代、表向きは控えめな装いをしながらも、内では豪華さを極めて粋な遊びを楽しんだといわれる大阪商人たちのエピソードに着想を得たそうです。なるほど!

DJブースもある!バーコーナーもある!
各スペースは曲線を描くファブリックでやわらかに仕切られています。

提灯のようなデザインの照明。

遊具みたいに上って座ることができるソファ。
サイドテーブルはくっついています。

24階、「ワンダフルツインルーム」に泊まりました。
なんと!扉を開けるとすぐに洗面&バススペース!
いやぁ、初めての間取りだわ。

洗面台とミラー、ここににくるかぁ!
シャワーブースもあるので、そちらでシャンプーや体を洗い、バスタブにお湯をためて入ってみました。
が、ちょっと落ち着かなかったわw

ベッド側からの視線や湯気など気になるよね?と思ったら、間仕切りがありました。

上吊り引き戸、閉めるとこんな感じ。
アクリル板で障子のようなデザインです。

ベッドは200㎜あげて、LEDライン照明を入れています。天井は間接照明。ベッド左右はペンダントライトとテーブルライトであえてアシンメトリーなところがおもしろい!

ベッドヘッド側には扇を広げたような照明、ワーロン紙かな。クッションがかわいいの♪

奥の窓側はバーコーナーです。夜景がきれいでした!

ファブリック扉はクローゼットです。

開けてびっくり!!派手派手な壁紙。
まさにコンセプトの通りの粋なデザイン。
ちなみにブラックのバスローブ、ふっかふかでめちゃめちゃ着心地がよかった♪

大阪の街がレゴみたいに描かれています。
グリコの看板やドンキホーテもありましたw

朝食はインルームダイニング、部屋でゆったりといただきました。食器がかわいくて笑顔になっちゃう^_^

そうそう、カードキーもカラフルでした!

刺激的な空間にワクワクしました!
エネルギッシュな“大人の遊び場”ホテルです。

先日宿泊した『アロフト東京銀座』も同じマリオット系列。どちらも楽しくてオススメです^_^

クールな次世代ライフスタイルホテルが楽しい!

クールな次世代ライフスタイルホテルが楽しい!

昨年オープンした『アロフト東京銀座』へ。
マリオット・インターナショナル系列、今年大阪にオープンした『Wホテル』は姉妹ブランドです。
アート、ミュージック、テクノロジーがコンセプト。

エントランスを入るとロビー。

天井に映し出されているのは銀座の街、さらに雑踏の様々な音が聞こえます。これもアートね。

ロビーの奥はバーラウンジ。
この色と素材のミックス感!好き!

家具はイタリア「MOROSO」(モローゾ)や「DIESEL」(ディーゼル)、照明はイギリス「TOM DIXON」(トム・ディクソン)など。
とんがったデザイン性の高いものを、絶妙なバランスで組み合わせたゾクゾクする空間。

左はパトリシア・ウルキオラデザインのパーソナルチェアだ!どちらも「MOROSO」ね。

1階のエレベーターホール、壁面アートにプロジェクションマッピングで待ち時間も楽しい。

13階到着、どこか異次元につながりそう。

「アロフトスイートルーム」に宿泊しました。
ガラスブロック内のバスルームが中央にあり、リビングスペースとベッドスペースが分かれていまして、窓側にバーコーナー、廊下側に水回りです。

デジタルプリント壁紙とアート。いつもはソファですが、今回は家族3人なので娘用エキストラベッドに。

月のセンターテーブルは「DIESEL」、4年前のミラノサローネで見て素敵だなぁと思ったのよね。
ちなみに床材はビニルタイル、ラグは埋め込み面合わせなので、足が引っかかることがありません。

奥のベッドスペースです。

20㎝上げて、テープ式のLEDライトを入れています。テーブルライトは「DIESEL」。

ベッドルームから窓側のバーコーナーを見る。
わ、手前はまたパトリシア・ウルキオラデザイン、「MOROSO」のトロピカリアチェア。屋外でも使えるこの華やかなチェアをここに置くのね。楽しい!
キャビネットとスツールチェアは「DIESEL」。

バーコーナーにはレコードがありました。
娘は初めて見たそう。針を置く瞬間ってワクワクする!とのこと。スティングをずっと聞いていました。
やっぱり見るのはおさまり、採寸もしまくったわw

ぐるりと回遊して、水回りスペースです。
全て引戸があるので開閉可能。

洗面スペース、洗面ボウル&水栓は「GESSI」。

こちらが中央に位置するバスルーム、バスタブとシャワーが別なのでゆったり入れました。
ちなみにアメニティは「Maison Margiela」(メゾン・マルジェラ)、娘が大喜びでしたw

朝食は2階のレストランにて。
こちらも「TOM DIXON」がずらり。

壁面アートがいい!照明はフィリップ・スタルクデザインの「FLOS」かな。

次世代ライフスタイルホテルと言われ、いわゆるミレニアル世代がターゲットのイメージですが、“今”を感じる楽しいインテリア、最高にクールで大人もテンションが上がるホテルです^_^

葉模様のカーペットが外とつながる部屋

先日、前橋から少し足を伸ばして軽井沢へ。
宿泊したのは「旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン」。キュリオ・コレクションは、ヒルトングループがその土地ならではの特性を活かして展開する新しいブランド。以前の旧軽井沢ホテルをリブランドし、3年前に日本初進出でオープンしたそう。
お部屋をチラッとご紹介します。

葉模様のカーペットが外の景色につながります。

天井高があるので解放感のある部屋。

軽井沢、涼しかったなぁ。
先週は緊張することばかりだったので、束の間、マイナスイオンに包まれてリフレッシュできました。
が、毎日暑いですね〜。
今週は打合せ続き、この時に戻りたいw

出張先ホテルの壁がエコカラットだったよ

名古屋JRゲートタワーホテルに宿泊。
駅直結でとっても便利です。
シンプルで機能的な部屋でした。

ね、エコカラットでしょ(^^)

窓に向けたデスクは気持ちがいい。

収納は合革、珍しいですよね。
曲線の扉、なかなか面倒なことをしているw

ベッドヘッド部分は奥行き80㎜、ガラス天板は取り外しができて、内部にラインLEDライト。
細部まで見たり、測ったり。
インテリアコーディネーターあるあるw
ちょっと埃が…こんなところを開けると思わないですよね、すみません^^;

窓装飾はロールスクリーンとレースカーテン。
遮光スクリーンはニチベイだ!
左右にレールがついているので光漏れがなく、閉めると真っ暗に。新幹線や飛行機と同じつくりね。

あ、そうそう。仕事でした^_^
「パナソニック名古屋」にてビルダー様向けセミナーを開催。約1年半ぶりのリアルセミナー、やっぱり直接お会いするのはいいですよね〜♪
ありがとうございました!

横浜クラシックホテルで優雅な時間を

ホテルニューグランド」は横浜の老舗クラシックホテル、エントランスを入った正面にあるこの階段はいつ訪れてもドラマティックで気分が上がります。

2階へあがると、クラシック空間が広がります。
大好きな場所。
両親が50年前に結婚式をした場所。
変わらない美しい場所。

チェアに座り、しばし窓越しに山下公園を見る。
先週は、本執筆&コラム執筆で家にこもっていたので、久しぶりにゆったりと優雅な時間を過ごしてリフレッシュできました!

都心の温泉旅館「星のや東京」

結婚21周年で『星のや東京』へ。
せっかく泊まるなら一番広い部屋がいいなぁと思ったら3人部屋とのこと!夫婦の予定が「えっ、私も泊まりた〜い!」ということで娘も一緒に(≧∀≦)
宿泊レポートです。

オフィスビルが林立する大手町に、「塔の日本旅館」をコンセプトとして2016年開業。
都会の空に向かう旅館、コンセプトがしびれますね。
そして、何がすごいって地下1500mから湧き出る天然温泉なんです!都内ど真ん中で!
かつて、この地一帯は海だったからでしょうか。
強塩温泉で、とろみのある褐色のお湯。
舐めるとかなりしょっぱかったw
地上17階、空を見上げて入る大風呂は圧巻でした!
ぜひHPでチェックしてみてください♪

エントランスを入ると、まさにそこは日本旅館。
靴を脱いであがるという伝統的な日本旅館スタイル、左側は靴を収納する扉です。

季節ごとに設えが変わるフォーカルポイント。

廊下やエレベーター内も全て畳敷き。部屋の前室も趣があります。チェックインは各部屋にて。

広〜い!!リビング、ダイニング、ベッドスペースに柔らかくエリア分けされたレイアウト。
壁面は塗装、和紙貼り、壁紙で構成されています。

夕食、朝食ともにインルームダイニング、こちらでゆったりと食事を楽しみました。

朝食は1人ずつ窯だきごはん!美味しかった♪

窓面は全て障子。
外装の麻の葉文様をモチーフにした型抜きが目隠しになりつつアクセント。

朝、麻の葉の影が障子に映って美しい。
計算されたデザインだなぁ(≧∀≦)
布団タイプのベッド、マットレスは聞いたら日本ベッドとの共同開発とのこと。めちゃめちゃ寝心地よし。
抹茶色の和紙が効いていますね。

落ち着いた水回りです。
大風呂に行っていたのでバスルームは使いませんでしたが、こちらも広かったな。(部屋風呂は温泉ではありません)

ここにもソファコーナー。
とりあえず寝転がって歯を磨きました(≧∀≦)

各フロアは6部屋、それぞれにフロア専用の「お茶の間ラウンジ」があり、24時間飲みものやお菓子を楽しめます。私たちしかいなかったので、好きな時間にそれぞれ寛いでいました。娘は夜に1人で大学の課題をここでやっていました。なんて贅沢なww

とっても好みなクッションの色合わせ。

都内で日本旅館を楽しむというおもしろさ。
怒涛のプレゼンラッシュを終え、久しぶりにゆったりと家族で過ごすことができていい時間でした♪

THE KAHALA HOTEL & RESORT YOKOHAMA

オープンしたばかりの「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」に宿泊してきました。お部屋レポートです!
ハワイの名門ホテルのグローバル展開第一弾ですが、ハワイのあの雰囲気は全くなしw
ラグジュアリーモダンなインテリア。モノトーンにパープル、ゴールドがアクセントです。ベッドは窓に向けて配置され、ベッド後ろが水回りのレイアウト。

デザイン性の高いベッドヘッド。
ボルスタークッションは2色で切り替えて製作。

デスクも窓に向けて配置。
いいわぁ!1週間くらい滞在して、ここで執筆したい。

素材、おさまり、寸法。隅々までチェック!

ハワイのカハラホテルといえば、お土産にも有名なマカダミアナッツチョコ!プレゼントいただきました♪

水回りへの建具。オリジナルデザインね。

洗面スペース、白黒のタイルで部屋のイメージをつなげたモダンな空間。2ボールで使いやすかったです。
ちなみにミラーの中央下にある黒い部分がTV!ミラーと一体になっていてスッキリ。

ジュエリーボックスのような中にアメニティが入っています。かわいい!

ベッドに寝転ぶと外が見えるのは気持ちがいい。

朝食はインルームダイニングに。
母と2人、ラブラブ新婚さんみたいw
ゆったり過ごせていい時間でした。おすすめです!

【京都 3】Aman Kyoto

“今”の空間を感じるのにホテルは必見!
今回の京都は宿泊したり、アフタヌーンティーをしたり、ルーフトップバーで飲んだり。
エースホテル京都、ノードホテル、アマン京都、リッツカールトン京都、パークハイアット京都、ホテル青龍。友人のパーフェクトなご案内のおかげで行きたかった最新ホテルを制覇できました。

宿泊はしませんでしたが、「Aman Kyoto」でアフタヌーンティーを楽しみました。番外編w
山に囲まれた豊かな自然の息づく森の中、ひっそりと世界に名だたるラグジュアリーホテルがあります。
なんと土地購入は20年前!西陣織の名家が所有して織物美術館を作る予定で造園していた土地を、ケリー・ヒルが気に入ったそう。20年の構想を経て、満を持して生まれたホテルの木々や苔庭は自然のまま。景観に溶け込むように建てられています。オールデイダイニング「ザ・リビング パビリオン」、ここでアフタヌーンティーが楽しめます♪
すべての家具と照明はオリジナルデザイン。ソファのクッションは西陣織。モダンな重箱に”和”なスイーツやセイボリーが入っています。シャンパン付きにしちゃった♪栗、りんご、洋ナシ、芋。
季節を感じるかわいいスイーツ。スコーン、そして目の前で焼き上げるお団子。たれを選べます。最後に抹茶のお点前がありました。暖炉に火が入り、コーヒーは外でいただきました。
風の音と鳥の声しかない静寂で贅沢な時間。心身ともに浄化されました(*^^*)
今回宿泊したホテルはこちら↓

【京都1】node hotel

【京都 2】Ace Hotel Kyoto

【京都 2】Ace Hotel Kyoto

2日目。
6月にオープンした「Ace Hotel Kyoto」に宿泊。
米シアトル発のライフスタイルホテルの日本初進出、オープンで開放感溢れるラビーラウンジ。
エレベータースペース、ネオンのアートに心惹かれました。ヒステリックグラマーのデザイナー・北村信彦氏のデザイン、タイルとブラケットライトからの光とのバランスがワクワクします!
廊下の館内案内や照明のシェードは全てファブリック、ぬくもりのあるタイポグラフィがよき♪
お部屋は「たたみスイート」。
本当はよく雑誌に出ているスイートルームがよかったのですがダブルベッドでして(^^;
ソーシャルディスタンスのためにお布団敷きに。旅館のように時間指定をして敷きにきてくれました。
2人には広すぎるパーティーできそうな空間w

小上がりの畳敷きスペース、ソファスペース、バーがあります。
Welcomeワインとお菓子。
ようこそ!の紙の裏には、スタッフから日本語・英語・中国語で直筆メッセージが書いてあって感激!

壁には染色工芸家・柚木沙弥郎氏の作品。

天井は和紙貼り。雲のような形の照明はテキスタイル作家 清原遥氏の作品、調光可能でした。おもしろい!
襖は青の濃淡の和紙が市松模様で貼られています。桂離宮みたいね!座布団の柄もかわいい♪
パウダースペースはボウルは2つ、鏡も2つ。中央下は配管を隠すために暖簾がついています。
右がトイレ、左がとっても広いバスルーム、とても使い勝手がよかったです。
次の日、ルーフトップレストランで朝食。お天気もよくて気持ちがいい!

テーブルの色と素材、座面の柄。西海岸の雰囲気ね。

“East meets West”がホテルのコンセプトとのこと。アメリカののびやかな開放感と、作家や職人さんとのコラボによる京都の文化を組み合わせたミックスインテリア。随所に遊び心あふれるデザインが見られ、ワクワクする空間でした。

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