インテリアに関するちょっとしたお役立ち情報をお届けする「荒井詩万のインテリアコラム」。
今回は「バランスで窓装飾をグレードアップする」です。
バランスとは、カーテンの上部を装う上飾りのこと。
バランスをつけることでカーテンの装飾性がプラスしますし、カーテンレールの隙間からの遮光やレールを隠すなどの効果があります。ヨーロッパではさまざまなスタイルがありますが、日本で取り入れている方はまだまだ少ないと思います。クラシックインテリアに合う生地をたっぷり使った重厚で高級感のあるイメージですが、私はモダンなイメージに合うシンプルなものを提案することが多いです。デザインは無限大、オリジナルのバランスでお部屋をグレードアップしてみませんか?
■バランスの取り付け方
バランスをどう取り付けているか、皆さんはご存知ですか?
大きく分けて2通りあります。1つは、TOSOなどから発売されているバランスレールというコの字型のレールを通常のレールの手前に追加で取り付けてそこにマジックテープでつける方法。もう1つは、カーテンボックスなどに直接マジックテープを貼り(はがれないようにタッカー:建築用ホッチキスでとめる)、そこにつける方法です。(取付の様子はこちら)
TOSO HPより引用 https://www.toso.co.jp/products/c_rail/c_box/new_valance/seihin/index.html
豊島区I様邸 カーテンボックスに直接マジックテープでとりつけた例
■ 窓装飾の詳細スケッチ
私はバランスも含めて窓装飾デザインを提案する時は詳細スケッチを描いています。
こちらは新築戸建住宅の窓装飾デザインの例。これをもとにカーテン業者さん・縫製工場の方と打合せをして決めていきました。固めの芯材を入れ、曲線の場合もシワが出ないように丁寧に縫製していただいています。(縫製工場の様子はこちら)
完成がこちら、現場でバランスのサイズを綿密に打合せしました。
さいたま市I様邸 リビングダイニングルーム・パウダールーム・トイレ
■ インテリアコーディネートに合わせた様々なデザイン
直線ラインのシンプルなフラットバランス、たっぷりとギャザーをとったギャザーバランス、箱ヒダをとったボックスバランスなど、上部に何もないよりもバランスをつけることでより生き生きとした窓辺が演出できます。
渋谷区K様邸 遮光も考慮してフラットバランスにしたベビールーム、バランスとクッションの生地を合わせて
3人のインテリアコーディネーター展 フラットバランスで横ラインを強調、チェアなどと色をつなげてすっきりと
渋谷区M様邸 ベビールーム、波のイメージでデザインしたバランスがアクセント
渋谷区M様邸 ベビールーム、海賊船の旗のイメージでデザイン
豊島区I様邸 レースカーテンに直接ふんわりと縫いつけて軽やかに
T様邸 キッズルーム、シェードに合わせた色使いのストライプ生地で
さいたま市I様邸 左右に一段濃い色で箱ヒダをとりアクセントにしたバランス、トリムがエレガント
港区M様邸 お嬢様のお部屋、やわらかな曲線とトリムでかわいらしく
もちろん金額は通常のカーテンのみを取り付けるよりも追加になります。ボリュームや生地価格・デザインによるので一概には言えませんが目が飛び出るほどではありません(笑)
デザイン提案から納品までさせていただきますので、ご依頼お待ちしております♪