インテリアに関するちょっとしたお役立ち情報をお届けする「荒井詩万のインテリアコラム」。
今回は「魅了されるルイスポールセンの照明」についてお話します。
■ ルイスポールセンとの出会い
louis poulsen(ルイスポールセン)は100年以上の歴史を持つ近代照明のルーツとなった北欧ブランド。ルイスポールセンのコンセプトは“ヒューマンフレンドリーな照明”、快適な光が人々を美しく照らしおだやかで幸せな時間が流れます。北欧の寒く長い夜が人や自然に優しい照明を生み出す背景になっているそう。
25歳の時、私は町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミーに入学しインテリアを学んでいました。授業でルイスポールセンのことを知り、さっそくクラスメイトとショールームへ行き、ポール・ヘニングセンの「PH5」に出会いました。
美しいデザインとまぶしさのないグレアフリーなやわらかな光。こんな照明があるのかと衝撃を受けまして、結婚したら絶対に買うと心に決めました(笑)
ということで我家のダイニングは「PH5」です。ルイスポールセンではテーブルからペンダントライトの下端まで60㎝を推奨されています。けっこう低い感じがしますが、テーブル面や人の顔を美しく照らす最もいい高さとのこと。
自宅ダイニング 夫婦で考えてテーブルから照明下まで64㎝に
ちなみに、ルイスポールセンから販売されている照明で日本人デザイナーのものは2つ。内山章一さんの「エニグマ」と佐藤オオキさんの「NJテーブル」です。どちらもシンプルですが洗練された日本のミニマリズムを感じるデザイン。
荒川区O様邸 「エニグマ」、4枚のアクリルシェードが宙に浮かぶ印象的なデザイン
杉並区I様邸 「NJテーブル」をベッドルームに、グレアフリ-のやさしい光が読書にも最適
■点灯時も消灯時も美しいペンダントライト
【コラム12】ペンダントライトが空間のアクセントになる でも書きましたが、照明の中でも吊り下がるタイプのペンダントライトは目線の高さにあるので空間のアクセントになります。なので、私は点灯時はもちろん消灯時も美しいデザインのものを意識してご提案させていただいています。
川崎市M様邸 コンパクトな「PH4/3」を2灯並べて、ヘニングセンの最後に手掛けた照明
渋谷区T様邸 Yチェアとアルネ・ヤコブセン「AJ ROYAL」、まさにヒュッゲな雰囲気
文京区T様邸 ルイーズ・キャンベル「コラージュ450」が空間のアクセントに
新宿OZONE「都市型コンパクトライフのススメ展」 キッチンスペースに「トルボー220」を2灯
横浜市T様邸 ルイーズ・キャンベル「LC シャッターズ」は夕暮れの優しい窓明かりのような光
■同じデザインでもサイズや用途が多様
同じデザインでも様々なサイズが展開されているのも魅力。用途に合わせて組合せが楽しめます。
杉並区I様邸 “サーカス”という名の「スィルク」、キッズルームに中サイズを1灯
LIXIL「住まいStudio」新宿ショールーム 「スィルク」大1灯をダイニングシーンに
杉並区I様邸 こちらはキッチン、「スィルク」の小3灯をリズミカルに配灯
杉並区I様邸 洗面スペースにアルネ・ヤコブセン「AJ」のブラケット、HAYのミラーをコーディネート
大田区A様邸 「AJ」のテーブルライト、質感のよい光沢を抑えたマット塗装
いかがでしたでしょうか?
もちろん、FLOS(フロス)やTOM DIXON(トムディクソン)、moooi(モ―イ)など他にも好きなブランドは色々ありますが、どこが一番好きかと聞かれたらやはりルイスポールセン!「PH5」との出会いが衝撃的だったこともありますし、シンプルなデザインと機能性のバランスがいいこと、まぶしさのないグレアフリ-にこだわる繊細でやわらかく落ち着いた光に魅かれるのです。
大好きなルイスポールセンのショールームにて、自主開催セミナーをさせていただきました。
その様子はこちら。
コペンハーゲンは様々なところで、ルイスポールセンの照明に出会いました(≧∀≦)