Column 荒井詩万のインテリアコラム "美しい暮らし・豊かな時間"

【コラム05 】ホテルライクなベッドルームに

インテリアに関するちょっとしたお役立ち情報をお届けする「荒井詩万のインテリアコラム」。
今回は「ホテルライクなベッドルームに」です。

■ ホテルライクなベッドルームとは
お客様とベッドルームの打合せをしていてよく出てくるキーワードが「ホテルライク」。
ホテルのようなちょっとラグジュアリーなお部屋にしたいという方が多いということですね。
やはり参考になるのはホテルの部屋。
国内外を問わず、私も宿泊先のホテルは隅から隅までチェックします(笑)
心地よくて素敵だなというポイントは、色や素材の統一感があり落ち着いた雰囲気、リラックスできる照明計画、クッションなど小物を加えて上質感を演出などが挙げられるのではないでしょうか。
ロンドン「Haymarket Hotel」、ベッドヘッドボードが特徴的


フィレンツェ「The St. Regis Florence」 、キャノピー(ベッド上の装飾天蓋)がポイント


ロンドン「St. Pancras Renaissance London Hotel」、筒状クッションがポイントに


パリ「Hotel Scribe Paris」、壁面のアートとチェック柄のベッドスプレッドがかわいかったな♪


ハノイ「Sofitel Legend Metropole Hanoi」、ブラケットライトのシノワズリーなデザインがアクセント

■ フォーカルポイントづくりが大切
ホテルライクにするベッドの配置は頭を壁側につける“ベッドヘッドウォール”。
頭側に窓があったり通路だったりするよりも、壁の方が心理的にも落ち着きます。
部屋の間取りによってはどうしてもベッドヘッドウォールにできないこともあると思いますが(特に子供部屋は広くないので難しいですよね・汗)、頭側に窓がくる場合は窓装飾で工夫したり、新築やリフォームなどのプランニング段階では家具レイアウトを意識してみてはいかがでしょうか?
また、ベッドヘッド側を柄壁紙にしたり、アートを飾って“フォーカルポイント”(視線の集まる場所)にすることで、そこを部屋の中心にしてメリハリが生まれ空間が華やかになります。

魚津市F様邸 ベッドヘッドに花柄の輸入壁紙、シンメトリーな配置の事例


杉並区M様邸 リノベーション物件、ウィリアムモリスの壁紙とブラケットライトで落ち着いた雰囲気の事例


3人のインテリアコーディネーター展 」 アートのような壁紙で華やかに


豊島区I様邸 ベッドヘッドが窓側になるため、フリルバランスのレースとリボンタッセルで天蓋風なフォーカルポイント

■ ベッドアクセサリーで上質空間を演出
ホテルのベッドといえば、たくさんのクッションが置いてあります。
あのクッション、寝る時には邪魔なのでソファなどに置いちゃったりしますよね(笑)
でも、ホテルライクなベッドルームづくりには不可欠!1つあるだけで上質空間になりますよ。
また、ベッドスプレッド(ベッドカバーの上に掛けるもの)はデザイン性だけでなく実用的。
ぱっとかけると時間をかけずにベッドまわりが整いますし、足元においておくと寒い時などに重宝しますのでおすすめです☆

渋谷区Y様邸 まさにホテルライクなイメージでたくさんのクッションを置いて


杉並区I様邸 こちらも奥様憧れのホテルライクなたくさんのクッション


品川区M様邸 ダークブラウンとアイボリーで落ち着いた色合い、マスタードのベッドスプレッド&クッションでアクセントに

その他のアクセサリーとして、ベッドスカート(ベッド下の飾り)、ベッドスロー(足の部分に掛ける小さめなもの)があります。ベッドスカートは海外メーカーなどのダブルマットレス(マットレスを2枚重ねて置く)の場合、上にはシーツをかけますが下のマットレスが丸見えになってしまうのを隠すためにつけます。また、ベッドスローは日本人には馴染みがありませんが海外だと靴を履いたままベッドに横になる可能性がありその汚れを防ぐためのものです。どちらも必要かというとなくてもいいのですが(笑)、あることでよりホテルライクな演出ができます。
横浜市A様邸 ダブルマットレスでベッドスカートをつけた事例、アートと色を合わせたベッドスプレッドやクッション


横浜市A様邸 ふんわりとしたベッドスカートでエレガントに


港区T様邸 アートに色を合わせてベッドスローとクッションをオーダーした事例、ホテルライクな雰囲気に

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ページトップに戻る