インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ

【北欧1】注目の最新北欧インテリア

Haj!北欧3ヶ国をまわってきました。私目線の滞在レポートを7回に分けてご紹介します。
どの国の人もとても親切で治安はいいです。もちろん英語は通じますし、どこもカード払いOKなので換金することもなくとても便利。今回は電車を乗り継いで教会や美術館へ遠出することも多かったのですが、‘Google Maps’と‘Uber’があれば地図も交通手段も全く問題なしですね。今の時期は夜11時頃まで明るいので、それはなんだか変な感じでした(笑)
まずは北欧滞在レポートNO.1、注目の最新北欧インテリアとは?

■ 北欧とは?
北欧、国の名前はもちろん知っていました。が、国の位置関係、それぞれの首都の名前がごっちゃになってきちんと把握できていなかった私(汗)
同じような方がいるかもしれませんので、おさらい。
北欧とは字のごとく、ヨーロッパ北部地域。フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・アイスランドの5ヶ国のこと。特にアイスランドを除く4ヶ国を周遊するプランが人気です。
今回は、フィンランド(首都:ヘルシンキ)、スウェーデン(首都:ストックホルム)、デンマーク(首都:コペンハーゲン)をまわりました。フィンランドはロシア、デンマークはドイツにつながっていまして、地図を見てもわかるようにどの国も海に面しています。3都市の中ではコペンハーゲンがやはりヨーロッパにつながっているからか一番都会的で洗練された印象でした。

参照:https://www.pinterest.jp/pin/355714070543731476/

■ 最新北欧インテリアとは?
今、“ヒュッゲ”が注目されています。デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」という意味。英国や米国のライフスタイル業界で新たなブームを起こしつつあり、さらに昨年くらいから日本でもよく耳にしますよね。働き方改革でもっと余裕を持って仕事をし、ゆったりと豊かな時間を過ごそう!というライフスタイルの流れもブームの要因かと。それもあって、また北欧インテリアが日本で流行ってきています。

北欧インテリアと聞いて誰もが頭に浮かぶのがほっこりとしたやわらかなインテリアではないでしょうか?「artek」(アルテック)のアアルトデザインの木のぬくもりを感じる曲線家具や、カラフルな柄が特徴の「marimekko」(マリメッコ)の印象が強いですよね。それらはフィンランドのブランドです。とはいえ、ショールームで見た最新のものはどちらも今を感じる色やデザインでしたよ。

また、上記とは違うモノトーンを中心とした北欧インテリアが人気です。「HAY」(ヘイ)、そして新たに注目を集めているのが「ferm LIVING」(ファームリビング)。どちらもデンマークのブランド。いわゆる北欧柄というと木や動物のモチーフが王道ですが、こちらはブラックやグレーが基調、幾何学柄で直線ラインが際立つシンプルなデザイン。
北欧インテリアと一口に言っても、フィンランドとデンマークでは少し雰囲気が違います。

「ferm LIVING」は、日本でもプランターやかごが人気ですね。(画像はHPより拝借)

■ 注目のアイテムは?
今回3ヶ国をまわって共通でよく目にしたのが、こちらの3つのアイテム。
【1】和紙素材の照明
ほんっとによく見た和紙の照明のコーディネート。

【2】シーグラスのかご

【3】ラタン(籐)素材の家具

この他にもこの3点があちこちで見られました。アジアン、特に“日本”を感じます。アアルト邸を訪れて、北欧と日本のインテリアは相性がいいということをあらためて再確認しました。そのお話はまた!
おまけ:サボテンもかなり多く見ました♪  やはり流行っているのですね~。

そして、本日19:56〜20:00。
テレビ東京系列局「インテリア日和」最終回です!完成したインテリアコーディネートを見て、視聴者家族の反応は⁈ お楽しみに(*^^*)

【London 7 】 Ham Yard Hotelで至極のアフタヌーンティー

ロンドン滞在レポートNO.7!ラストです。
kit kempデザインの最新である「Ham Yard Hotel」にも行きました。
エリザベス女王陛下がいました(笑)
アフタヌーンティーと食事を楽しめるレストラン。カラフルなコードがかわいい照明。以前東京ビックサイトで開催された「LED NEXT STAGE 2016」でもこんなイメージで展示を考えたなぁと思い出しました。
わ、このバーのアニマル柄壁面!「楽天インテリアトレンド2017-2018」の「アフリカンパンク」の壁紙に似てない?やはり滞在レポート4でも書きましたが、彼女のデザインにはアフリカンなど民族柄が入っています。
アフタヌーンティー、2段目にサンドイッチ、3段目にスコーン。
けっこうなボリュームで食べきれなければお持ち帰り用箱に入れてくれます。想像上の動物たちが描かれたこの食器がかわいいなぁと思ってどこのものかを聞いたら、Kit KempとWEDGWOODのコラボ商品で日本でもネット購入可能。デザイナーだけでなくホテルオーナーでもあるKit Kempさん、しっかりビジネスにつなげていた。それって大切よね。

研修でご一緒した方がこのホテルに宿泊されていてお部屋を拝見させていただきました。
あれ?意外とシンプルな印象。ベッド足元のスリット部分にピンクを入れているのがおしゃれ。

おもしろかったのが壁紙の継ぎ目にリボンを貼っていたところ。デザイン性はもちろんですが、継ぎ目が剥がれてこないようにという目的もあるのかしら?

7回に分けてお届けしましたロンドン滞在レポート、いかがでしたでしょうか?
その他、美術館に行ったり、お買い物したり、食事を楽しんだりと女子旅満喫。そうそう、「レ・ミゼラブル」が当日チケットで良席がとれて観劇し、本場の一体感のある劇場で圧巻のパフォーマンスを堪能。最後はスタンディングオべレーション!泣きました。
ということでインプットしてきたことを、またしっかりアウトプットしていきますよ~♪

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【London 6】大人の色気を感じるTom Dixonデザインホテル

ロンドン滞在レポートNO.6!
今回の旅のテーマは「ホテル」。KLC School of Design研修 の内容もそうでしたし、色々見てみたくて3つのホテルに宿泊しました。研修中は移動が大変なので4泊はサウスケンジントンの「The Bailey’s Hotel London」、Victoria and Albert Museumの近くで立地もよくこじんまりとして心地のよいおすすめのホテル。1泊は滞在レポート3でご紹介したkit kempデザイン「Haymarket Hotel」。そして、もう1泊したのがこちらのTom Dixonデザイン監修「Mondrian London Hotel」です。

テムズ川沿いのクールモダンな外観。銅製の突きだした部分がそのまま中へとつながります。
ゴールド、鮮やかなブルー、そしてブリリアントピンク。これがホテルカラー。
あれもこれもぜ~んぶトム・ディクソンデザイン。
デザインコンセプトは「船」、まさに水面に浮かぶ美しい銅製の船のようなレセプション。スタッフはカジュアルなブルーのシャツとデニム。皆、スマートでかっこいい♪
うわぁ~!!!と思わず声が出ました。トム・ディクソン特有の艶っぽい曲線の美しさ、奥のレストランへと誘う光のライン。
テムズ川が大きな窓から見えるレストラン、朝食をいただきました。日本人観光客は1人もいなかったな。宿泊者だけでなく近辺のビジネスマンがランチをしていました。

客室です。白ベースにグレー、そしてブリリアントピンクがアクセント。
もちろん、あれもこれも一目でわかるトム・ディクソンデザイン。
モールディングをまわしたシンプルなグレーの収納ですが開けるとピンク!閉めた時にちらりとピンクが見えるのが粋。このデザイン、絶対私もつくりたい!笑壁面のペイントアート、そしてメモやキー。徹底してアクセントのピンクが効いています。屋上のバー&ラウンジ「Rumpus Room」ではロンドンの夜景を一望できます。ちょうど金曜日の夜に1杯飲もう!と行きましたが、クールな人たちの社交場になっていて大盛り上がり。残念ながら写真がないのですが、めちゃめちゃかっこいいのでぜひHPをご覧になってみてください。大人の色気を感じるスタイリッシュホテル、おすすめです!

【London 5】「Decorex」とロンドン最新インテリア情報

ロンドン滞在レポートNO.5!
9月のこの時期(今年は9月16日~24日)、ロンドンでは『London Design Festival』 が開催されています。様々なデザインに関するイベントや展示会が行われていまして、その中でもプロ向けの高級商材を扱うのが「Decorex」です。もう色々ありすぎてどうにもこうにも全てをご紹介することは無理なので(滞在レポートがずっと続くことになっちゃう・笑)、私が気になったものだけをピックアップします。

「Decorex」会場です。
セキュリティチェックを終えて中に入ると、各メーカーの新作による展示がお出迎え。4つのブースに分かれてくるくるまわっていました。こちらはOSBORNE&LITTLEです。

会場中央にはこ~んな素敵な休憩スペース。皆さん、シャンパンを飲みながら商談しています。
イギリスのファブリック・壁紙メーカーIAN SANDERSON。
スコットランドの伝統的な柄をベルベッド素材など現代的に使い新鮮でした。壁の木材、よく見ると目透かしでブルーが見えます。下地に塗装しそれに貼りつけていてとってもおしゃれ。

NAOMI PAUL」の照明、British Designで賞を獲得しています。
全て手作業でマクラメのように編んで仕上げるそうです。色もたくさんのサンプルの中から選ぶことができます。めちゃめちゃかわいい!カラフルでどこか懐かしいベトナムの麦わら帽子みたいなデザイン。絶対日本に入ってくると思う♪
ブースにご本人がいらしてお話をしました。とってもきれいな方。NAOMIというお名前が日本的なのでハーフかしら?と聞いたら、全く日本とは関係ありませんでした(笑)
こういう金物はなかなか見つからない。ネット購入できるので取寄せてオーダー家具につけたいな。

キングスロードはイギリスを代表するインテリアメーカーがずらりと並ぶストリート。
新作発表目白押しで鼻息荒く、1件1件見てまわりました。こちらは「DESIGNERS GUILD」、ブラックベースの大人っぽい花柄壁紙。あ~うっとり♪
「WILLIAM YEOWARD」、あ~うっとり♪

大好きな「OSBORNE&LITTLE」。なんですか!この素敵すぎるクッションは!

トレンドのジャングルやトロピカル柄の壁紙を様々なところでよく見ました。『楽天インテリアトレンド2017-2018』で発表した「スタイリッシュジャングル」、方向性がずれていなくてよかったと1人でホッとしました(笑)

壁紙がトロピカル、それに合わせてビビッドなチェアのカバーがかわいい!
あら?見覚えのあるこのゼブラ柄。こ、このÉLITISのクッションは中央区Y様邸でコーディネートさせていただいたのと同じだ!なんか嬉しい♪

Design Centre  Chelsea Harbourにある「PORTA ROMANA」(ポルタ・ロマーナ)。
さすが本国だけあって品数がすごい!日本だとマナトレーディングで取り扱っていますが少ししか見れませんもの。あれもこれも使って見たいものばかり。夜空に浮かぶ月のようなデザインのブラケットライトが素敵でした。

最後に高級住宅地スローンスクエアにある中流階級向けデパート「Peter Jones」をご紹介。ビューティーからインテリアまで家庭用品全般が揃っていて、キャサリン妃がご結婚前に通っていたそう。
入ると名だたるファブリック、クッション、そして壁紙がずらりと並んでいて驚きました!日本なら1Fは化粧品や食品が並ぶスペースですよね。衣食住、その中でも住を一番に考えている。マダムたちがゆっくりと見ながら注文カードに記入している姿を見てイギリスの豊かなインテリア文化を痛感。

【London 4】人生を豊かにするインテリアデザインのパワー

ロンドン滞在レポートNO.4!
滞在レポートNO.3の続き、「Haymarket Hotel」のパブリックスペースです。
グランドフロアーにあるレストランは鮮やかなピンクの壁が印象的。ここのレストランがとっても落ち着きまして、夕食はもちろん、1人ランチもしちゃいました。奥の一番右側の席が定位置。ゆったりとした音楽が流れ、窓から街行く人を眺めながら寛ぐ。これだけ色や柄を使っていても、チェア張り地や柱の布壁紙にアフリカンな柄を入れることで尖がりすぎないあたたかさがあります。

Kit Kempさんは犬好きで、このレストランの”オスカー”という名前は前に飼っていた犬の名前なんだそう。チェアの背面にずらりと犬が並ぶかわいいデザイン、フェルト生地でピンクの縫い目をラフに見せて。小さなかわいい女の子が1匹ずつ数えていました(笑)
トップライトのあるスペース。グリーンとブルーでまとめられたさわやかなインテリア。
普通ならモダンなテーブルや照明を組み合わせてしまうところ、あえて民族的なデザインを合わせる。フラワーベースも素朴で艶のないぼてっとしたもの。各部屋もそうでしたが、すっきりとしたモダンなものとどこか懐かしい民族的な柄やデザインの絶妙なアンバランスさが彼女のデザインの魅力かと。ラグジュアリーですが片肘張らないエクレクティック(折衷)スタイル。
このテーブルライトのシェード&トリム、右側のライトのベースデザイン。萌えまくりました(笑)
ライブラリーです。はい、素敵。イケメンスタッフが「マダム、お好きな場所でお茶をいかが?」と言うのでここでお茶をいただきました。あれこれインテリア談義に花が咲く。
全て柄は違いますが色はネイビー・赤・黄がアクセント。やはり3色をリンクさせていますね。
と、色々見てきましたが一番私が心魅かれたのがこちらのお部屋。結婚式やパーティーなどが行われるスペースとのこと、ラグジュアリーアフリカンといったイメージでしょうか。アイボリー、グレーにラグ・小物・花にほんの少しレッドを効かせています。気品に溢れた息を飲む美しさ♪
トイレにはFornasetti(フォルナセッティ)の壁紙。鏡があるので奥行き感がありますね。
いかがでしたでしょうか?この世界観をそのまま自分のお家のインテリアにというのはちょっと難しいですよね。バッググラウンドが違いますから。私たち日本人は“侘び寂び”の文化、引き算のデザイン。一方、ヨーロッパは足し算のデザイン。
でもね、色や柄、そしてデザイン。インテリアのパワーはこのホテルのように訪れる人を思わず笑顔にしてしまいます。白い壁に色をつけてみる、素敵な壁紙を一面に張ってみる。カーテンにこだわってオーダーデザインをしてみる。少し高価でもお気に入りの家具を大切に使う。ちょっとのことで、日々暮らす空間が見違えるように生き生きとしてきます。インテリアのパワーは人生を豊かにする、Kit Kempデザインを体感して改めて感じました。

【London 3】憧れのkit kempデザインホテルに泊まる

ロンドン滞在レポートNO.3!
以前目にしたこちらのサイトでのKit Kempさんのインタビュー記事。
「確かに私は、どの部屋もどこかユニークさを感じさせるものにしたい、しかも、人の好奇心を掻き立てるようなものにしたいって考えていますね。ホテルを訪れるというのは、ちょっと冒険に出たような体験であるべきだと思うんです。実際それは、家庭でも実現したいもの。これまでに出た旅の経験や、目にしてきたことなんかを(インテリアデザインに)取り入れ、そこに例えば、買ったブランケットを椅子にして置けたら、より個性的な空間になりますよね。」

私はどの国を訪れてもホテルの部屋を開ける瞬間のワクワク感が好きです。
それは冒険。日常から非日常につながるような高揚感。
その体験や経験を自宅のインテリアに取り入れて、より個性的な空間に。そう!そうなのよ!とうなずき、彼女がつくり出すインテリアの写真を見て度肝を抜きました!
カラフルで華やか、でも品がよくてリラックスできる。私自身が好きで目指すコーディネートだ。
というわけで、今回はどうしてもkit kempデザインのホテルに泊まりたい!と思っていました。

上質で素敵なホテルばかりのロンドンで、現在まさに“旬”なのが「Firmdale Hotels」(ファームデール・ホテルズ)グループのホテル。ロンドンに8つ、NYに2つ展開しています。共同経営者でもあり、その全てのインテリアデザインを手掛けているのがKit Kemp(キット・ケンプ)です。ホテルの立地やサービスはもちろんですが、私のように彼女のデザインを目当に宿泊したい!と思う人がたくさんいることでしょう。なんと御年60歳ですって!見えない!衰えるどころかそのセンスが進化し続けているのもすごくて憧れちゃう。

宿泊したのは、ピカデリーサーカスに近い「Haymarket Hotel」(ヘイマーケット・ホテル)。
今回はお2人のインテリアコーディネーターの方と旅をご一緒しまして、それぞれ部屋を予約。なので一度に3部屋のインテリアを見ちゃうという。もう興奮しすぎて鼻血が出そうになりました(笑)
というわけで、3部屋をいっきにご紹介しちゃいます。

【ROOM1】
私の宿泊したお部屋です。グレーとオレンジがアクセント。

柄に柄を重ねながらバランスのとれたカラースキーム。壁は布クロス、デニムのような風合い。
Kit Kempの特徴であるベッドヘッドボード。ファブリック張り、スタッド(鋲止め)。
これを見て、みんな「絶対オリジナルでベッドヘッドボードつくりたい!」と思うはず。私たちも具体的にどこのメーカーや業者さんでつくれるのか、コストはどのくらいかを話合いました(笑)

チェック柄の1人掛チェア。上部のオレンジはベッドの足もとにあるオットマンの同じ合革素材。
オットマンの上にポーターがトランクを置いていたので、基本的にここで荷物を広げることを想定しているのでしょう。(私は床に広げちゃったけど・笑) 人が触れることが多い部分を合革素材にすることでデザイン性はもちろん、耐久性やメンテナンスなどの機能性も考えられているなぁと感じました。(と、感じていたら他の2部屋は普通にファブリック張りだった・汗)
窓まわりです。機能的なロールスクリーンと装飾としてのカーテンのコンビ。カーテンボックスはなし、装飾カーテンレールもなし。上部をカーテンと同生地でくるみレールを見せないようにしていました。カーテンの裾は5㎝くらい長め。このちょろんとした長さがエレガントすぎずモダンすぎないちょうどよいデザインに。これいいなぁ。日本だと「採寸間違えちゃったかしら?」になりそうなので、お客様にはこの画像を見せてプレゼンしよう(笑)
裏は一枚綿を入れて、遮光裏地を縫いつけてあります。けっこうざっくりとした手縫いでした。

水回りは、予想外にシンプル。2ボウルでシャワーブースとバスタブがあり機能的。
バスタブのエプロン部分、ここに木を使って照明を埋め込んでいるところがさすがでした。

クローゼットの中、置いてある小物類も色が統一されています。
Firmdale Hotelsのシグネチャーであるトルソーのロゴがついたランドリーバッグ。ちなみにこのトルソーはどのお部屋にもファブリック張りで置いてあります。

【廊下】
さぁ、他のお部屋も見せてもらいにいきますよ!廊下の壁紙もかわいい。こちらは紙クロス。

部屋の案内プレートもかわいい。

【Room 2】
イエローとネイビーがアクセント。どの部屋もベッドは高さ70cm、かなり高めですね。

ベッドヘッドやチェアの柄が大人っぽい雰囲気。

こちらはソファです。アートと照明、クッションの色がリンクしています。

フリンジつきカーテン、やはりこのちょろんとした絶妙な長さがよい。
ROOM1では壁掛けTVでしたが、こちらはTVボード。ベッド側、ソファ側両方から見れるよう天板が回転するオリジナルデザイン。【ROOM 3】
レッドとネイビーがアクセント。どの部屋もFLOSのペンダントライトでした。
ベッドヘッドボードは直線ライン。壁紙のストライプに合わせてシャープに。

こちらもソファ。ミラーをアートのように飾ってあり、空間がより広く感じます。

柄に柄を重ねていますが、基本的に使っている色はレッド・ネイビー・ゴールド。
色を3色にしぼることですっきりとまとまっています。このファブリック合わせ、かなり計算されているのがわかります。そして、カーテンに皆で大興奮!切替えの間に革をパイピングで入れているの。いちいち素敵すぎる♪

【London 2】160年前の建物をリノベしたクールなブティックホテル

ロンドン滞在レポートNO.2!
KLC School of Design研修で訪れたのは、1852年に建てられた公営住宅をリノベーションしたブティックホテル。『Artist Residence LONDON』、“LONDON Hotel Of The Year”Cesar Award 2016にてGood Hotel Guideに選ばれています。オーナーの方からオープンの経緯や詳細をお聞きしました。
今から160年前の建物、改装前はボロボロで1Fから空が見えたそう(笑)
何がすごいって、このリノベーションをインテリアデザイナーは入れずに全て若いオーナーご夫婦が自分でデザインしているところ。施工はもちろん業者さんが入っていますが10部屋あるインテリアは全て自分たちで考えセレクトしているのです。全くの素人ながらその審美眼がすばらしく、ロンドンのインテリア文化の底力を感じます。4部屋を見せていただきました。

【ROOM1】
グレーにブリリアントピンクのアートがぴりっと効いた部屋。家具はユーズドのものが多いそう。
どこで探すのかを聞いたらインターネットオークション「eBay」ですって。

お酒やグラスは壁掛けに。水回りへの扉、こうきますか!笑  【ROOM2】
こちらはややクラシックなベッドヘッド。
合わせるのはエッジの効いたキャビネットやアート。黒電話もいい味を出しています。

うわ!水回りのタイルがかわいい♪
【ROOM3】
ラスティックなレンガはそのまま使い、冷蔵庫を置いています。鹿のアートがある!笑【ROOM4】
この鹿の角の照明もすてき!

レンガと古木を合わせた水回り、ベッドスペースからオープンです。日本だと湿気のことを考えてしまいますが、そんなことは気にしないのね。
【パーティースペース&トイレ】
どれもフォーマルすぎず肩の力を抜いて寛げる空間。ラスティックな素材、アートのあるアーティスティックなインテリア。インダストリアルで男前なインテリアは日本でもここ数年ブーム。そこにアートや小物でエッジを効かせる手法はぜひ取り入れたいと思いました。

【London 1】 KLC School of Designで特別プログラムを受講しディプロマを取得!

Hello!ロンドンより帰国しました。
インテリアスクールで特別プログラムを受講し、インテリアデザインWEEKを堪能したり、色々なホテルに宿泊したりとそれはそれは盛りだくさんな内容で刺激をたくさん受けた旅となりました。ということで、滞在レポートを7回に分けてお届けさせていただきますのでお付き合いください。講師をしている町田ひろ子アカデミーは、2004年から英国の名門インテリアスクール「KLC school of design」と提携をしています。現地集合現地解散で3日間の特別プログラムが開催され5年ぶりに参加しました。そうそうたるインテリアショップが集まるDesign Centre  Chelsea Harbourの中にあります。動画がすてき!すばらしい環境ですよね~♪
ちょうど今の時期はデザインウィークで盛り上がっています。

イギリスの最新ホテルインテリア動向、旬なインテリアデザイナーKit Kemp と Olga Pollizziのデザインを紐解く講義。また、KLCを卒業しロンドンで活躍するAnna Burlesのレクチャーは、仕事の取得やブランディング方法・実際のプレゼンシートまで見せていただきながらリアルなお話が聞けてとても勉強になりました。一緒に写真を撮ってもらっちゃった♪
講義だけでなく最新ブティックホテルや「Decorex」へも足を運びインテリア三昧な毎日。

最終日は、東京にブティックホテルをつくる設定でコンセプトワークとイメージワーク。準備された洋書の中から画像をピックアップしてムードボードをつくっていきます。立地、ターゲット、キーワードからコンセプトを出し、それをどう具体的な提案に落とし込むか。グループで取り組み最後はプレゼンテーションをしましてディプロマを取得しました。自分がやっていることの確認だったり、新しい発見があったり。久しぶりに生徒の立場で先生方からアドバイスをいただきおもしろかった!

明日は“London Hotel Of The Year”Cesar Award 2016にて、Good Hotel Guideに選ばれた「Artist Residence LONDON」をご紹介。なんと1852年に建てられた公営住宅をリノベーションしたブティックホテルです!

【Firenze 2】イタリア旅行あれこれ後記

イタリア滞在レポート8!
今回のイタリア旅行は「ミラノサローネに行く!」というのが大きな目的でした。
ミラノに4泊し、まさに朝から夜までフルで動きまわりインテリア漬けの毎日。でも、それだけでなくその後にフィレンツェ2泊にしたのがとてもよかったです。同じイタリアでも違う街の雰囲気を味わえてゆったりできました。フィレンツは3回目なのですが、今回の旅が一番印象に残っています。というわけで、インテリア以外のイタリア旅行あれこれ後記。

ミラノ中央駅からフィレンツェまでは「ITALO」という特急電車で約2時間の移動。
駅にある「ITALO」専用ラウンジは真っ赤な革のソファ。デザイン王国イタリアのかっこよさ♪
1等車にしたら、座席は「Poltrona Frau」の革シ―ト!フィオラ会場やブレラ地区で見まくりましたが、実際にゆっくり座るとその肌に吸いつくようなやわらかさと品質のよさがよくわかりました。

滞在レポート6でも感じられたと思いますが(笑)、よく食べ、そしてよく笑った旅でした。
どれを食べても美味しい!ジェラードはフィレンツェに住んでいた方に教えてもらったお店にて。ミラノ料理レストランで皆さんとお食事会や、「AOYAMA HiBRID」のパーティーに参加したり。
女子旅です。ショッピングもしっかり楽しみましたわ!
特にイタリアブランドはやはり日本より断然お安い。TAX FREEで空港でも税金が戻ってくるし。
ちなみに右下のピンクピンクなものは娘へのお土産、本人の要望により「Victoria’s Secret」のパスポートケースとポーチ。全くイタリアとは関係ありません!笑
前回はちょうど休館日(涙)、フィレンツェ3回目にして念願の「ウフィツィ美術館」へ!
これらの有名な絵を間近に見ることができ、写真撮影もできます。その繊細な色とタッチのすばらしさに溜息。「ビーナス誕生」は戻って再度見ちゃいましたもの。
そうそう、当日券で入場だと2時間~3時間待ち!事前に美術館HPから日時予約をして行った方がいいですよ。私たちが行った時も長蛇の列、その横をするりと入れました。抜けるような青空と、西日に照らされた「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」。
白の大理石をベースにグリーン・ピンクの大理石で装飾されたイタリアゴシック様式、1296年から140年以上をかけて建設されたそう。美しすぎて無言で見上げていました。夕暮れのアルノ川。泣きたくなるようなおだやかで豊かな時間。
イタリアレポートはこれで最終回、お付き合いいただきありがとうございました!
旅はいいですね。たくさんインプットしたことをしっかり仕事に生かしていきたいと思いますし、今後行かれる方の参考になれば嬉しいです☆

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【Firenze1】 5ッ星ラグジュアリーホテルに泊まる

イタリア滞在レポート7!
ミラノ中央駅から鉄道ITALOでフィレンツェへ。
サローネ期間中はミラノ市内ホテルの金額が通常の3倍くらいになっていましたし、毎日朝から夜まで外出していたのでスーペリアクラスの「Starhotels Anderson」に宿泊しました。(モダンな内装で駅から近くとても便利でしたのでおすすめ!)
でも、フィレンツェは素敵なホテルでゆっくり寛ぎたいよね~ということで…
宿泊先に選んだのは「The St. Regis Florence」(セントレジスフローレンス)、5ッ星ラグジュアリーホテルです。18世紀の貴族の邸宅を改装してつくられた「グランドホテルフィレンツェ」が、2011年に「セントレジスフローレンス」として新たに改装してオープン。アルノ川沿いに面し、ウフィツィ美術館やサンタ・マリア・ノヴェッラ教会にも近いフィレンツェの中心に位置します。
一歩中に足を踏み入れた瞬間、「きゃ~!!!」と思わず声が出る素敵な空間。

奥のデスクでチェックイン。スタッフの皆さんはとてもにこやかに丁寧な対応で心地がよい。
クラシックとモダンのミックスするラグジュアリーなラウンジスペース。
さぁ、部屋に向かいます。階段や廊下の色合いが落ち着いていて品がよい。
この奥が部屋です。鍵を開けて中に入る時のドキドキワクワクが大好き。

入った瞬間、また「きゃ~!!!」(笑)
白・グレーをベースに、赤・黄・青がアクセントカラー。

ベッドヘッドはトリムを使ってオリジナルデザインに。

窓装飾はシアーカーテン、ストライプの遮光裏地付両開きカーテン、装飾用両開きカーテンの組合せ。

キャノピー(ベッド上の装飾天蓋)、カーテン、カーペットとパーフェクトなカラースキーム!鮮やかなロイヤルブルーのベルベッドクッションが効いています。

ベッドヘッドと左右の壁はモールディングをまわしてファブリック貼り、トリムもまわしてあります。おさまりがきれいだなぁ。ライトグレーのテクスチャーが美しいファブリックは、クッションのパイピングやベッドヘッドの装飾トリムと色をリンクしているのでお部屋全体がつながりますし、ファブリックのやわらかさが心地よい空気感をつくっていました。ここにグレーを入れたことで品よく、アクセントカラーが引き立つようにまとまっているのだと思います。
空調の吹き出し口もひと工夫。セントレジスのマーク入り、天使ちゃんがいます。
洗面台は2ボウル、バスタブと別にシャワーブースあり。ミラー貼りなのでとても広く感じます。
窓からはアルノ川の美しい景色が見えます。朝に夕に変わりゆく街の色を楽しみました。
そして、こちらが有名なホテル内「Winter Garden by Caino」。ミシュランの星付きレストラン。
吹抜けの天井にはステンドグラス、ゴージャスなシャンデリアにうっとり。
朝食は上階、バルコニーの席に座りこの空間を見下ろしながらいただけます。(アメリカンブレックファーストスタイル、具をセレクトして目の前でつくってくれるオムレツがとても美味しかった!)
夜はピアノ生演奏でカクテルを飲みながら、大人な時間を楽しみました。

素敵なスタッフに「あなたの写真を撮らしていただけますか?」と聞いたら…
「待って!カウンターでシェイクしているところがいいよね?」とノリノリな彼。Grazie!笑
滞在は2泊、とても優雅で豊かな時間を過ごしました。
人はもちろん、空間のホスピタリティって大切だなと改めて思います。
昨年行ったハノイ「Sofitel Legend Metropole Hanoi」が今まで宿泊したホテルの中で一番でしたが(滞在レポートはこちら)、それに並ぶ心地よい空間でした。

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