インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ

【London 2】160年前の建物をリノベしたクールなブティックホテル

ロンドン滞在レポートNO.2!
KLC School of Design研修で訪れたのは、1852年に建てられた公営住宅をリノベーションしたブティックホテル。『Artist Residence LONDON』、“LONDON Hotel Of The Year”Cesar Award 2016にてGood Hotel Guideに選ばれています。オーナーの方からオープンの経緯や詳細をお聞きしました。
今から160年前の建物、改装前はボロボロで1Fから空が見えたそう(笑)
何がすごいって、このリノベーションをインテリアデザイナーは入れずに全て若いオーナーご夫婦が自分でデザインしているところ。施工はもちろん業者さんが入っていますが10部屋あるインテリアは全て自分たちで考えセレクトしているのです。全くの素人ながらその審美眼がすばらしく、ロンドンのインテリア文化の底力を感じます。4部屋を見せていただきました。

【ROOM1】
グレーにブリリアントピンクのアートがぴりっと効いた部屋。家具はユーズドのものが多いそう。
どこで探すのかを聞いたらインターネットオークション「eBay」ですって。

お酒やグラスは壁掛けに。水回りへの扉、こうきますか!笑  【ROOM2】
こちらはややクラシックなベッドヘッド。
合わせるのはエッジの効いたキャビネットやアート。黒電話もいい味を出しています。

うわ!水回りのタイルがかわいい♪
【ROOM3】
ラスティックなレンガはそのまま使い、冷蔵庫を置いています。鹿のアートがある!笑【ROOM4】
この鹿の角の照明もすてき!

レンガと古木を合わせた水回り、ベッドスペースからオープンです。日本だと湿気のことを考えてしまいますが、そんなことは気にしないのね。
【パーティースペース&トイレ】
どれもフォーマルすぎず肩の力を抜いて寛げる空間。ラスティックな素材、アートのあるアーティスティックなインテリア。インダストリアルで男前なインテリアは日本でもここ数年ブーム。そこにアートや小物でエッジを効かせる手法はぜひ取り入れたいと思いました。

【London 1】 KLC School of Designで特別プログラムを受講しディプロマを取得!

Hello!ロンドンより帰国しました。
インテリアスクールで特別プログラムを受講し、インテリアデザインWEEKを堪能したり、色々なホテルに宿泊したりとそれはそれは盛りだくさんな内容で刺激をたくさん受けた旅となりました。ということで、滞在レポートを7回に分けてお届けさせていただきますのでお付き合いください。講師をしている町田ひろ子アカデミーは、2004年から英国の名門インテリアスクール「KLC school of design」と提携をしています。現地集合現地解散で3日間の特別プログラムが開催され5年ぶりに参加しました。そうそうたるインテリアショップが集まるDesign Centre  Chelsea Harbourの中にあります。動画がすてき!すばらしい環境ですよね~♪
ちょうど今の時期はデザインウィークで盛り上がっています。

イギリスの最新ホテルインテリア動向、旬なインテリアデザイナーKit Kemp と Olga Pollizziのデザインを紐解く講義。また、KLCを卒業しロンドンで活躍するAnna Burlesのレクチャーは、仕事の取得やブランディング方法・実際のプレゼンシートまで見せていただきながらリアルなお話が聞けてとても勉強になりました。一緒に写真を撮ってもらっちゃった♪
講義だけでなく最新ブティックホテルや「Decorex」へも足を運びインテリア三昧な毎日。

最終日は、東京にブティックホテルをつくる設定でコンセプトワークとイメージワーク。準備された洋書の中から画像をピックアップしてムードボードをつくっていきます。立地、ターゲット、キーワードからコンセプトを出し、それをどう具体的な提案に落とし込むか。グループで取り組み最後はプレゼンテーションをしましてディプロマを取得しました。自分がやっていることの確認だったり、新しい発見があったり。久しぶりに生徒の立場で先生方からアドバイスをいただきおもしろかった!

明日は“London Hotel Of The Year”Cesar Award 2016にて、Good Hotel Guideに選ばれた「Artist Residence LONDON」をご紹介。なんと1852年に建てられた公営住宅をリノベーションしたブティックホテルです!

【Firenze 2】イタリア旅行あれこれ後記

イタリア滞在レポート8!
今回のイタリア旅行は「ミラノサローネに行く!」というのが大きな目的でした。
ミラノに4泊し、まさに朝から夜までフルで動きまわりインテリア漬けの毎日。でも、それだけでなくその後にフィレンツェ2泊にしたのがとてもよかったです。同じイタリアでも違う街の雰囲気を味わえてゆったりできました。フィレンツは3回目なのですが、今回の旅が一番印象に残っています。というわけで、インテリア以外のイタリア旅行あれこれ後記。

ミラノ中央駅からフィレンツェまでは「ITALO」という特急電車で約2時間の移動。
駅にある「ITALO」専用ラウンジは真っ赤な革のソファ。デザイン王国イタリアのかっこよさ♪
1等車にしたら、座席は「Poltrona Frau」の革シ―ト!フィオラ会場やブレラ地区で見まくりましたが、実際にゆっくり座るとその肌に吸いつくようなやわらかさと品質のよさがよくわかりました。

滞在レポート6でも感じられたと思いますが(笑)、よく食べ、そしてよく笑った旅でした。
どれを食べても美味しい!ジェラードはフィレンツェに住んでいた方に教えてもらったお店にて。ミラノ料理レストランで皆さんとお食事会や、「AOYAMA HiBRID」のパーティーに参加したり。
女子旅です。ショッピングもしっかり楽しみましたわ!
特にイタリアブランドはやはり日本より断然お安い。TAX FREEで空港でも税金が戻ってくるし。
ちなみに右下のピンクピンクなものは娘へのお土産、本人の要望により「Victoria’s Secret」のパスポートケースとポーチ。全くイタリアとは関係ありません!笑
前回はちょうど休館日(涙)、フィレンツェ3回目にして念願の「ウフィツィ美術館」へ!
これらの有名な絵を間近に見ることができ、写真撮影もできます。その繊細な色とタッチのすばらしさに溜息。「ビーナス誕生」は戻って再度見ちゃいましたもの。
そうそう、当日券で入場だと2時間~3時間待ち!事前に美術館HPから日時予約をして行った方がいいですよ。私たちが行った時も長蛇の列、その横をするりと入れました。抜けるような青空と、西日に照らされた「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」。
白の大理石をベースにグリーン・ピンクの大理石で装飾されたイタリアゴシック様式、1296年から140年以上をかけて建設されたそう。美しすぎて無言で見上げていました。夕暮れのアルノ川。泣きたくなるようなおだやかで豊かな時間。
イタリアレポートはこれで最終回、お付き合いいただきありがとうございました!
旅はいいですね。たくさんインプットしたことをしっかり仕事に生かしていきたいと思いますし、今後行かれる方の参考になれば嬉しいです☆

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【Firenze1】 5ッ星ラグジュアリーホテルに泊まる

イタリア滞在レポート7!
ミラノ中央駅から鉄道ITALOでフィレンツェへ。
サローネ期間中はミラノ市内ホテルの金額が通常の3倍くらいになっていましたし、毎日朝から夜まで外出していたのでスーペリアクラスの「Starhotels Anderson」に宿泊しました。(モダンな内装で駅から近くとても便利でしたのでおすすめ!)
でも、フィレンツェは素敵なホテルでゆっくり寛ぎたいよね~ということで…
宿泊先に選んだのは「The St. Regis Florence」(セントレジスフローレンス)、5ッ星ラグジュアリーホテルです。18世紀の貴族の邸宅を改装してつくられた「グランドホテルフィレンツェ」が、2011年に「セントレジスフローレンス」として新たに改装してオープン。アルノ川沿いに面し、ウフィツィ美術館やサンタ・マリア・ノヴェッラ教会にも近いフィレンツェの中心に位置します。
一歩中に足を踏み入れた瞬間、「きゃ~!!!」と思わず声が出る素敵な空間。

奥のデスクでチェックイン。スタッフの皆さんはとてもにこやかに丁寧な対応で心地がよい。
クラシックとモダンのミックスするラグジュアリーなラウンジスペース。
さぁ、部屋に向かいます。階段や廊下の色合いが落ち着いていて品がよい。
この奥が部屋です。鍵を開けて中に入る時のドキドキワクワクが大好き。

入った瞬間、また「きゃ~!!!」(笑)
白・グレーをベースに、赤・黄・青がアクセントカラー。

ベッドヘッドはトリムを使ってオリジナルデザインに。

窓装飾はシアーカーテン、ストライプの遮光裏地付両開きカーテン、装飾用両開きカーテンの組合せ。

キャノピー(ベッド上の装飾天蓋)、カーテン、カーペットとパーフェクトなカラースキーム!鮮やかなロイヤルブルーのベルベッドクッションが効いています。

ベッドヘッドと左右の壁はモールディングをまわしてファブリック貼り、トリムもまわしてあります。おさまりがきれいだなぁ。ライトグレーのテクスチャーが美しいファブリックは、クッションのパイピングやベッドヘッドの装飾トリムと色をリンクしているのでお部屋全体がつながりますし、ファブリックのやわらかさが心地よい空気感をつくっていました。ここにグレーを入れたことで品よく、アクセントカラーが引き立つようにまとまっているのだと思います。
空調の吹き出し口もひと工夫。セントレジスのマーク入り、天使ちゃんがいます。
洗面台は2ボウル、バスタブと別にシャワーブースあり。ミラー貼りなのでとても広く感じます。
窓からはアルノ川の美しい景色が見えます。朝に夕に変わりゆく街の色を楽しみました。
そして、こちらが有名なホテル内「Winter Garden by Caino」。ミシュランの星付きレストラン。
吹抜けの天井にはステンドグラス、ゴージャスなシャンデリアにうっとり。
朝食は上階、バルコニーの席に座りこの空間を見下ろしながらいただけます。(アメリカンブレックファーストスタイル、具をセレクトして目の前でつくってくれるオムレツがとても美味しかった!)
夜はピアノ生演奏でカクテルを飲みながら、大人な時間を楽しみました。

素敵なスタッフに「あなたの写真を撮らしていただけますか?」と聞いたら…
「待って!カウンターでシェイクしているところがいいよね?」とノリノリな彼。Grazie!笑
滞在は2泊、とても優雅で豊かな時間を過ごしました。
人はもちろん、空間のホスピタリティって大切だなと改めて思います。
昨年行ったハノイ「Sofitel Legend Metropole Hanoi」が今まで宿泊したホテルの中で一番でしたが(滞在レポートはこちら)、それに並ぶ心地よい空間でした。

【Milano 6】 洗練のハイエンドホテルでランチを楽しむ

イタリア滞在レポー6!
インテリアを学びながらも、ハイエンドホテルでゆっくりランチを楽しみた~い!
ということで2つのホテルをご紹介します。

■ BVLGARI HOTEL MILANO
ミラノ市内中心部から少し奥まった場所にひっそりと佇む18世紀の建物を品よく改装したホテル。
エントランスから中に入るとラウンジ。シンプルモダンな上質家具。
明るく緑豊かな中庭にあるレストラン。風の音、鳥の鳴き声を感じる都会の中のリゾート。
ここ!ここ!ここに来たかったのです~♪
そして、レストランで食事をする男女が皆ハイセンス!思わず見惚れるかっこよさの方ばかり。マダムもハイヒールでかつかつ歩いていてほんと素敵☆
ブルガリホテルの中庭でスプマンテ!これを楽しみに仕事を頑張ったと言っても過言ではない(笑)
サラダや前菜・パスタなど4種類のプレートが並ぶランチボックス。どれも美味しかったです♪

ちなみにブルガリホテルに行ったのが初日のランチ、まだインテリアショップもミラノサローネ会場も全く見ていない時。まずはここから!あはっ(笑)
12:30からランチタイムですが、私たちは少し前に到着。先に席に通されゆっくりスプマンテを楽しんでいる間にどんどん人が入って来ました。ランチに行かれる方は早めがおすすめです。

■ Armani Hotel Milano
地下鉄モンテナポレオーネ駅からすぐのロケーション。
1Fからエレベーターで最上階に上がり一歩足を踏み入れると、そこは都会の喧騒の中にありながらラグジュアリーで静謐な空間が広がっていました。もちろんジョルジオ・アルマーニ自身が全ての内装デザイン・監修をした「Bamboo Bar」です。ここで軽いランチを楽しみました。
アルマーニの世界観そのままのカラースキームと、ラグジュアリーな素材感。
洗練された空間からはミラノの街を望めます。
テーブル、カトラリー、ナプキン。この絶妙な色合わせにしびれる!
この日はビール!旅行中の昼間に飲むビールっていつも以上に美味しく感じる(笑)
アルマーニホテルはランチ時間よりも遅かったので空いていました。
スイーツも美味しいそうなので、行かれる方はぜひ!

【Milano 5】ファッションブランド発信のホームコレクション

イタリア滞在レポート5!
ファッションブランドが手掛けるホームコレクションが、いまや当たり前になってきました。
そのブランドの世界観がそのままインテリアにリンクするわけですから、各ファッションブランドが好きな方にはたまらない空間をつくることができます。
ミラノサローネ会場、そしてブレラ地区のそれぞれのホームコレクションショップを訪れました。

■ Etro Home 
2015年にミラノサローネで初のホームコレクションを発表したブレラ地区にあるEtro Home。
エトロらしい鮮やかな色と個性的な柄が華やかです!壁紙もありました。


■ Armani/CASA Milano

ファッションブランドが手掛けるホームコレクションの先掛け的存在であるArmani/CASA。
滞在レポート2でも触れましたが、ショップは2016年秋に移転し全面ガラス貼りの4フロアという広いスペース。ミニマルで上質、凛とした美しさのあるアルマーニそのままの空間。食器やタオル・スリッパなどインテリア小物もありました。

■ MISOONI HOME
ビビッドな色を使ったジグザグ模様のニットで有名なMISSONIのホームコレクション。

■ DIESEL LIVING
フィエラ会場内、ディーゼルがインテリアに参入しているを初めて知りました。イタリアらしい遊びのあるエッジの効いたデザインそのままに、肩の力を抜いたカジュアルでクールなインテリア。

【Milano 4】 圧巻のモーイ空間に大興奮!

イタリア滞在レポート4!
オランダ発インテリアブランド「moooi」(モーイ)。
オランダ語で「美しい」の意味「mooi」に、さらなる価値をという意味を込め「o」をもう1つプラスした造語だそう。クラシックやオリエンタルと現代的なデザインが融合した家具、日本では「トーヨーキッチン」が取り扱っています。正直に言うとデザインが独特でなかなかコーディネート提案することがなく、あまり興味がありませんでした。が、今回その世界観にすっかり魅了されてしまった!
「moooi」は、ミラノ中心から少し離れたフォーリサローネ トルトーナ地区で展示がありました。
コンセプトは「ホテル」。展示全体のそのぶれないコンセプト設定がすばらしかった。
普通に家具や照明を並べて陳列するのではなくコンセプトありきで見せることで、独特なmoooiの世界観を身近に感じながら堪能できました。企画展示の参考にもなるわ♪
今回のミラノサローネで一番印象に残る大興奮の展示、たっぷりご紹介します。

入口を抜けてまず目に入るのがこちら。moooiホテルのフロントデスク!部屋の鍵がかかっています。
進むと各部屋へと続く廊下、壁はファブリックパネルになっています。脇にはトランクを運ぶカート。
ようこそ!ラウンジで寛いでくださいね。
今日泊まる部屋に着きました。と言ってもそこはmoooi、どこを見ても個性豊かなデザイン。
クローゼットを開けるとバスローブにランドリーバッグ。トランクを開けて服をハンガーにかける。
ふ~っとストッキングを脱いでリラックス。わかる!私もホテルの部屋に入るとよくやる光景(笑)
小物1つ1つの細部まで思わず「クスッ」と笑ってしまう凝りよう。ベッドルームとデスク。ルームサービスのパンや卵が置いてあります。
無造作にベッドに置かれた部屋の鍵。アメニティはよく見るとmoooiのロゴ!もう心憎いほどの演出。
その他にも休憩できるスペースやバーがありますよ。
というストーリーのある展示がされていて、単体で見るよりも圧巻のコーディネート空間でした。

ソファのチェア?! 発想力とそれを形にするパワー。なんかもうただただ楽しい!笑

こちらは新作のテーブル。鮮やかなデジタルプリントの花柄が話題になったラグ、そこからにょきっとキノコのように生えて見えます。ありそうでなかったデザイン。
思わず「うわぁ!」と声が出てしまった照明の展示。ぜひ提案したいなぁと思うのでした♪

【Milano 3】ワクワクする心ときめくデザイン

イタリア滞在レポート3!
クールモダンなデザインも素敵ですが、遊び心があるワクワクするデザインは人をハッピーにします!
ミラノで私がワクワク、思わず「わぁ!」と笑顔になった心ときめくデザインをご紹介します。
まずはミラノサローネ フィエラ会場内にて、「GERVASONI」のブース。
なになに~!!これかわいい~!と超楽しそうな私(笑)Kartell」、色で溢れたとてもおもしろい展示でした。
こちらは吉岡徳仁さんの新作デザインのチェア。
軽やかできれい!短パンだと太ももにあみあみがつきそうだけど(笑)

フィリップ・スタルクの新作チェアはオレンジの塗装がいい色だわぁ。
座面高が低いのでラウンジチェアとしてソファに合わせてもアクセントになりますね。
Kartellらしいカラフルなアクリル&LEDライトのランタン、アウトドアでも使えます。
こちらは世界的なアウトドアファニチャーブランドとして知られる「DEDON」。
繊細な籐の織込みは私たち日本人にも親しみがあります。遊び心満載なデザイン!
THONET」の曲げ木椅子。こんなに曲がっちゃうよ~アピールか(笑)CARLHANSEN&SON」では職人さんがYチェアの座面張りを実演中。
丁寧に編み込んでいく手仕事はすばらしく、見入ってしまいました。
ふと目に入った腕のタトゥー。えっ、Yチェアだよ!おじ様のYチェア愛は半端ありません!笑

最後に会場以外、ミラノの象徴ドゥオモ隣にある「MUSEO DEL NOVECENTO」をご紹介します。
2010年にオープンのモダンアートが収集されているミラノ20世紀美術館。
最上階にはアンディ・ウォーホールの「Sixty Last Suppers」が展示されていました。
ウォーホールとFLOSの照明、そして何といってもドゥオモとヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアが見えるという贅沢な空間。おすすめです!そして、行ってきたのにやっぱりガッレリアの名前が覚えられません(汗)

伝統と革新、クラシックとモダンの融合。ヨーロッパのデザインのすばらしさを痛感します。

【Milano 2】 私目線のミラノサローネトレンド情報

イタリア滞在レポート2!ミラノサローネ フィエラ会場。
まず驚いたのがどのブースも6日間で解体するとは思えないすごい展示のつくりこみ!
圧巻だったのが「Minotti」(ミノッティ)、螺旋階段がある2層でスペースがとても広い。
私もインテリア関連のイベント展示をさせていただいているのでわかりますが、これだけのつくりこみにはかなりの人とコストを使っているかと。さすが世界最大イベント、スケールが違います!

滞在レポート1でもお話した通り、ミラノサローネ及びフィオーレサローネ全体を見るのは難しい。
それでも、たくさん見すぎて写真撮影をしすぎて頭の整理をするのが大変(笑)
今回は日本でもお馴染みの主要ブランドを中心にまわりました。その中で私目線ではありますが、3つのトレンドを挙げさせていただきます。

■ 差し色を効かせる
グレー・ブラウンをベースに差し色を加えるレイアウトがとても多かったです。
トレンドカラーとしてはマスタードイエロー、オレンジ、グレーブルー、グリーン。特にオレンジが気になりました。


このソファ、そこにパイピングを入れるのね!という遊びとこの色合いにうっとりしました。

フィオーレサローネ ブレラ地区のショップ、オレンジがピリッと効いています。

■ レトロモダンなデザイン
ころんとした曲線のレトロモダンなデザインが多く見られました。

■ ジャパニーズデザイン
一番印象に残っているのはジャパニーズデザイン、日本的なデザインが多く見られたことです。
2020年の東京オリンピックを控えているので日本ブームが来ているのかしら?笑
MOOD」のブース、神社を彷彿とさせる朱色のチェアアームと傘のようなフロアーライト。

ディスプレイに置いてある本には日本のお面。色をリンクさせていました。
高品質な革を使用したハイエンドな家具メーカー「Poltrona Frau」(ポルトロ―ナ・フラウ)。
展示ブース全体を障子のような建具でつくりこみ、ディスプレイにはモミジが飾られていました。
2016年秋に移転した「Armani/CASA Milano」。
日本にアルマーニホテルがあったらこんな感じ?というくらいもうジャパニーズデザイン全開!
座布団で床座するスタイル提案だったり、屏風に日本的な柄のファブリックだったり。
提灯のようなデザインのフロアーライトも。

あくまでも私の主観的目線ではありますが…
なんとなく頭に入れておいていただいて、これから続々と雑誌やWebでのミラノサローネ特集をご覧になったり、各メーカーの報告会をお聴きになるとおもしろいかと。ご参考になれば嬉しいです!

【Milano 1】 世界最大デザインイベント ミラノサローネとは

Buon giorno!
イタリアから無事に帰国しました。
今回は名古屋の気の合うインテリアコーディネーターの方と2人旅。
連日とてもいいお天気。足が棒になるほど歩きまわり、多くの刺激を受けたいい旅となりました。
ということで、滞在レポートを8回に分けてお届けさせていただきますのでお付き合いください。もう情報が多すぎて最小限にしようと思っても8回になっちゃう(笑)
滞在レポート 1はミラノサローネについて。

■ミラノサローネとは?
ミラノサローネって聞いたことはあるが何をしているのだろう?と思われる方もいるかと。
毎年4月にミラノで開催される世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」の通称。
正式名は「Salone del Mobile.Milano」( サローネ・デル・モービレ・ミラノ)です。
1961年にイタリア家具やインテリア小物の輸出を促進するために誕生したもので「Fiera」(フィエラ)と呼ばれる見本市会場で開催されています。また、見本市会場だけでなく「Fuori Salone」(フォーリサローネ、サローネの外という意味)と呼ばれるミラノ市内の様々な地区で行われる展示も盛り上がっています。現在はその総称として「Milano Design Week」が1週間行われており、サローネとフォーリサローネを合わせた全体で100万人規模の人々で賑わう世界一のデザインイベント。
ミラノサローネに行ってきます!ということは、見本市会場とミラノ市内を回ることなのです。

■ ミラノサローネ Fiera(フィエラ会場)
会場までは、ミラノ中心街から約30分ほど。
地下鉄やバスでももちろん行けますが、1日のみ会場に行く予定でしたのでささっと会場入りし、疲れるのでささっと帰れるよう事前に日本からホテルと会場間の送迎車を予約しました。
その話を他の方にしたら、「マダムすぎる!」と言われましたが(笑)
ただ、今年は会場に行く日が地下鉄ストがありまして(えっ?サローネ中にやるの?人がたくさん集まるからストの意味があるのでしょうが・汗)スムーズに行けたのでよかったなと思います。
基本的に業界関係者対象となっていまして、ミラノサローネ日本公式サイトで事前登録が必要です。入場料は1日26€、サイトから事前チケット購入可能。こちらが会場入り口です。

会場マップ、ホールが分かれていまして1つ1つまわっていきます。
ちなみに黄色のホールは「Euroluce」(ユーロルーチェ)照明器具と、「Eurocucina」(ユーロクッチーナ)キッチンが隔年で開催されていて、今年は「Euroluce」でした。

毎年行かれている方達から「全部見るのに3日は必要」「ものすごく広いからピックアップしていかないと大変」と聞いてはいましたが、もうほんっとに広くてすごい人でした(笑)
今回は事前に会場マップを手に入れて、どこを見るか計画してまわりました。

会場内はカフェレストランが何店もあり、ここでランチやお茶ができます。
お天気がよくさわやかで、皆さん外でシャンパンやワインを飲みながら休憩していました。

また詳細については後日のレポートをお楽しみに~♪

■ フォーリサローネ Brera(ブレラ地区)
ミラノサローネ フィエラ会場以外で最も盛り上がっているのがブレラ地区です。
ハイエンドホテル、インテリアショールーム、ブランドショップなどが集まるこれぞミラノ!というおしゃれ地区。サローネ期間中は様々なショールームやショップでデザインイベントを開催しています。多すぎて全ては無理ですが、こちらも行きたいところをピックアップし、あとは歩きながら気になるショップを見てまわりました。


街全体がデザインに溢れています。

イタリア国立ブレラ美術アカデミーでは、「GO ON + Panasonic Design」が出展していました。

京都の伝統工芸を受け継ぐ若手ユニット「GO ON」と「Panasonic」のコラボによる新しいクラフト家電。大人気で並んで入場待ち、ブレラ美術アカデミーの空間を最大限に使った五感に響く演出がとてもおもしろかったです。海外の方が夢中に見ていてなんだか日本人としてとても嬉しく素晴らしかったなぁと思ったら、約2,000社の出展企業から選出される「ミラノ デザインアワード」において、ベストストーリーテリング賞(the Best Storytelling Award)を受賞したとのこと。
そのインスタレーションの様子をYouTubeで視聴できますので、ぜひご覧になってみてください☆

■フォーレサローネ Zona Tortona(トルトーナ地区)
ドゥオモなどの中心エリアから少し離れた地下鉄ポルタジェノバ駅周辺の地区。
駅前はブレラ地区とまた違い、のんびりとした雰囲気。

邸宅や倉庫・ギャラリーなどを使い、こちらでも様々なデザインイベントが開催されていました。
素敵なギャラリーやかわいいショップばかりで、目的のショールームにたどり着くのに時間がかかりました(笑)

おなじみSTOKKE「TRIPP TRAPP」、ビックサイズが路上に登場!おもしろ~い!

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