新ブログでは「荒井詩万のインテリアコラム」を不定期ではありますがアップしていきます!
様々な場でお話したり今までブログで記事にしていたことをきちんとまとめておきたいなと思いまして「Column」というカテゴリーをつくりました。
インテリアに関するちょっとしたお役立ち情報をお届けしていきます!お楽しみに~♪
今回は「インテリアは収納計画から始める」です。
■ まずは収納計画から始めましょう
インテリアを計画する時、「どんなソファにしようかしら」「何色のカーテンを選ぼうかな」と夢が膨らみます。でも、何よりも一番はじめに考えなければいけないのが“ 収納計画 ”です。
まずは何がどれだけあるか、その幅・奥行き・高さなど大きさはどのくらいか詳細をまとめてご家族それぞれの持ち物リストをつくってみましょう。その段階で必要なものと不要なものを分けます。
次に、リビング・ダイニング・キッチン・水回りなどそれぞれのスペースでの動作をシミュレーションしながら使うモノを考え、あるべきところにきちんと収納をつくり、どこに何を入れるかを決めていきます。このシミュレーションがとても大切!朝起きて出掛けるまで、帰ってきて就寝するまでなど。
この細やかで適材適所の収納計画によって美しいインテリアが生まれます。K様邸 ご家族の動きを考え、本棚・TVボード・キャビネットを1つにまとめたオーダー壁面収納
■ 空間をすっきりさせるオーダー壁面収納家具
私はコーディネート提案をする時に、オーダー壁面収納家具をお薦めすることが多いです。
既製家具よりコストが高くなる・壁に固定するので部屋の模様替えが簡単にできないなどはあります。
でも、高さや色の違う既製家具を何点も置くよりも空間がすっきりします。何より大容量の収納力でお掃除が楽。長い目で見れば、メリットの方が勝ると思います。自邸リビングルーム オーダー壁面収納、大容量で空間がすっきり
Y様邸 オリジナルデザインで世界に1つだけの家具というのも魅力
オーダー壁面収納家具を考える時に大切なのが、“高さ”と“奥行き”、そして“扉の開き”です。
“高さ”は、ご家族の使いやすい位置を考え、使用頻度の高いものはかがんだり背伸びしたりしないでさっと取り出せるところに収納できると使いやすいですね。また、“奥行き”はあまり深すぎると奥のモノが取り出しにくくなりますので、ご自分の持ち物リストから最適なサイズを考えましょう。例えば、A4サイズの書類や書籍などの場合なら奥行きは30~35cmくらい、浅い方が使いやすいです。
“扉の開き”は、開きタイプか引き出しタイプか。開きは中が広く使えるので、お子様のおもちゃなどの収納にも最適です。いつもきちんと収納するというのは大変ですから、ぱっとしまえて扉を閉めればすっきり見えるというのがいいですね。引き出しは、中身が一目で見渡せますし、印鑑や文房具・薬・お子様の書類・家計簿・カトラリーなど細々したものを仕切って入れることができるので便利です。
ご自身のライフスタイルや収納するモノから考え、全体のインテリアイメージと合わせてデザインや寸法を決めていきましょう。
T様邸 ダイニングスペースに開き扉と引出しを組み合わせたオーダー家具
T様邸 キッチンカウンター下、こちらも開き扉と引出しの組合せた事例
■「見せる」と「隠す」収納で豊かな空間に
ただ、大量にモノが入る「隠す」収納だけでは味気ないですよね。
私はオーダー壁面収納家具に必ず「見せる」収納のディスプレイスペースをつくりますが、このインテリアの余白部分を残しておくことはとても大切だと思います。
例えば、スポットライトを埋め込みガラス扉で小物を照らす演出など視線の集まるフォーカルポイントに。季節の花や小物・旅の思い出の品・家族写真など様々なものを飾り、ここからご家族や来客との会話が生まれます。今まであまりモノを飾ったことがないとおっしゃっていたクライアントが、ディスプレイスペースがあることで生活が楽しくなったとおっしゃっていただけると本当に嬉しいものです。
「見せる」「隠す」のメリハリのある収納で、豊かなインテリア空間をつくりましょう!
F様邸 中央にマントルピース(電気式暖炉)とミラー、左右に小物を飾り華やかに
M様邸 TV後ろと左右ディスプレイコーナーにライトを埋め込んだ事例