インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ

江之浦測候所に行ってきました!

昨年10月にオープンした「小田原文化財団 江之浦測候所」。
現代美術作家 杉本博司さんが手掛けるアートであり建築である施設。「CASA BRUTUS」で見て、これは絶対行きたい!と思っていまして、先日主人と行ってきました。
東海道線 根府川駅から送迎バスで約10分、太平洋を一望する高台にあり完全予約制です。

測候所?なぜ?測候所は天気だけではなく地震・火山・海洋など自然全般の観測を行う施設のことよね。アートなのに?建築なのに?

いただいた冊子に杉本さんの言葉があります。「悠久の昔、古代人が意識を持ってまずした事は、天空のうちにある自身の場を確認する作業であった。それがアートの起源であった。新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点の夏至、通過点である春分と秋分。天空を測候する事にもう一度立ち戻ってみる、そこにこそかすかな未来へと通ずる糸口が開いているように私は思う。」と。

なるほど。ここを訪れてわかりました。空を見上げ、海を見る。風を感じる。日の光を浴びる。自然を測候する場所。古代から近世までの様々な素材や工法を研究してつくられた建築やランドスケープ。ここにしかない空気の中、凛と佇んでいます。
フツフツとした静かですが強烈なエネルギーを感じ心震えました。かなりおすすめです!

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